【課題解決】砂型バラシ作業で鋳物に残った砂を確実に除去

課題解決

鋳造の中でも、コストが低く自由度の高い「砂型鋳造」。砂型鋳造は古くからある金属加工技術ですが、作業者への環境負担も大きく、より効率的で生産性の高い工程が求めらています。

この記事では自動車アルミエンジン部品の鋳造工場における、砂型のバラシ作業でのお困りごとをご紹介します。

砂型バラシ作業時の課題

砂型バラシ作業時の課題

近年鋳造の現場で課題となっているのが、鋳物冷却後の砂型のバラシ作業です。
砂型鋳造は、砂でつくった「砂型」に溶湯(溶かした金属)を流し込む金属加工技術です。砂型は冷却後に壊され(バラシ)、中身が取り出されます。従来バラシ作業では、作業者が鋳物に付着した砂を取り除きますが、自動車エンジンなどの複雑な部品の鋳物では、入り組んだ隙間に砂が残ってしまうことがありました。
鋳物に砂が残っていると、次工程やバリトリの工程でツールを傷めてしまうため、確実に落とす必要があります。

現場では「手間をかけず、効率よく砂を落としをしたい」「検査工程で砂が出てくるのを防ぎたい」などの声がありました。

POINT課題のポイント

  • 鋳造後の鋳物に、砂が残ってしまい困っている
  • 手間をかけずに砂を取り除きたい

砂型バラシ作業の砂の除去を「エアーハンマー」で解決

砂型バラシ作業の砂の除去を「エアーハンマー」で解決

アルミの砂型鋳造は、高熱で溶けたアルミに砂が噛みこんでしまうため、砂の除去が難しいケースがあります。
現場では「振動機」や「ショットブラスト」を使い砂を振い落とすこともありますが、こびりついた砂は落ちにくく、特にマニホールドなどの入り組んだ中空製品は、管内部に砂が詰まってしまいスムーズに抜くことができません。そこで採用されているのが「エアーハンマー」です。
エアーハンマー〈SP-1410〉は、圧縮エアによるピストンで強力な振動を与えることができる、手持ちのハンマーです。
湯口などの近くにピンポイントで振動を与えることで、製品を傷付けることなく、鋳物に残った砂を効率よく落とすことができます。
また狭い箇所での作業には、フラックスチッパー〈SP-1470FC〉がおすすめ。先端のチゼルを市販のロングチゼル(1/2” SQシャンク)に交換で、鋳物のバリトリ工具としても使うことができます。

バラシ作業時の効率的な砂の除去で、現場の生産性向上におこたえします。

自動機用別作品

自動化でさらなる生産性向上が実現

自動機に取り付けることで、鋳物の砂落としやトリミングの自動化が実現した事例もあります。
自動機用別作品は、弊社営業部へお問い合わせください。

POINT解決のポイント

  • 鋳造後の鋳物に残った砂を、確実に除去
  • バラシ作業時の効率的な砂の除去が実現

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