【課題解決】ブロー成型容器のプリフォームの精密なゲートカットが実現
各種ブロー成形容器の製造に欠かせない「プリフォーム」。プリフォームはペットボトルを膨らませる前の中間製品で、筒状のプリフォームを加熱しブロー成形することで容器が成形されます。
この記事ではブロー成形容器用のプリフォーム製造工場における、ゲートカットのお困りごとをご紹介します。
プリフォームのゲートカットの課題
日用品や医薬品などさまざまな用途で使われるようになったペットボトル。ペットボトルの用途が広がる中、課題となっているのがプリフォームのゲートカットです。
主にペットボトルの中間製品として製造されるプリフォームですが、ブロー成形容器の用途や特性に応じて、さまざまな樹脂を多層化した製品が開発されています。これらの品質の高いブロー成形には、プリフォームのより精密なゲートカットが求められます。
プリフォームのゲートカットには「ノコ刃」によるカットや「ホットランナー」による金型内処理など、さまざまな方法があります。ゲートカットの処理が悪く突起が残ると、成形後のペットボトルの外観を損ねたり、突起によるケガの原因にもなるため、現場ではいかにコストをかけず精密なゲートカットを行うかが課題となっていました。
- ノコ刃によるゲートカットの課題
・プリフォームに付着した切粉が、成形後のブロー成形品に混入してしまう
・切粉の除去や洗浄など後工程が必要なため、コストがかかってしまう
・多層ボトルのゲートカットで、切断不良やバリが発生してしまう
- ホットランナーによるゲートカットの課題
・金型内でゲート処理が行われるため精度が高いが、金型の初期費用がかかる
・工程が複雑になり、さらにコストがかかってしまう
POINT課題のポイント
- プリフォームのゲートカットを精度よく行いたい
- プリフォームのゲートカットを低コストで行いたい
プリフォームの精密なゲートカットを「サーボニッパー」で解決
プリフォームのゲートカットには、ノコ刃やホットランナー以外にも、ヒートニッパーや超音波カッターなど製造方法や生産量によってさまざまな処理方法が取られています。
ニッパータイプのなかでも、「サーボニッパー〈NKHD20XL〉」は多種樹脂材料の多層プリフォームのカットに最適です。
ブレードの移動距離と速度をシーケンサーで自由に制御することができ、入り込みは速く・出口付近はゆっくりと刃を送ることで、バリのないきれいなカット面を得ることができます。
精度の高いプリフォームのゲートカットで、現場の生産性向上におこたえします。
POINT解決のポイント
- プリフォームの精密なゲートカットが実現
- 後工程が不要で、ゲートカットのコスト削減が実現
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