【課題解決】運搬トレイの洗浄でカメラレンズのホコリ付着を防止
4K8Kなど、ハイビジョンでの動画撮影にも対応するデジタル一眼レフ。カメラの性能がますます高画質化するなか課題となっているのが、レンズの品質不良です。
高い画質が求められるカメラレンズは、内部に付着したわずかなホコリでも画像に黒点となって写り込むことがあり、品質不良となることがありました。
この記事ではレンズ製造工場における、レンズの搬送・組み立て工程のお困りごとをご紹介します。
レンズ組み立て工程の運搬トレイの課題
従来レンズの製造は、「研削」「荒研磨」「仕上げ研磨」「コーティング」などのさまざまな加工を経て、組み立て工程へ搬送されます。
加工されたレンズと胴体は、それぞれ別のところから運ばれてきてアッセンブリーされますが、そこで課題となっているのが運搬時の塵埃の付着です。
レンズや胴体は、傷やホコリを防ぐため「運搬トレイ」に収納され搬送されますが、運搬トレイの洗浄が徹底できておらず、移動や保管時に空気中に浮遊するホコリが侵入・付着してしまうことがありました。
運搬トレイの内部にホコリが侵入すると、部品の出し入れの際にホコリが付着してしまい、検品エラーや工程の遅れにつながってしまいます。
現場では、「大量のトレイ洗浄にコストがかかる」「トレイが多くて対応しきれない」「トレイ洗浄時に、周囲に塵埃が飛び散ってしまう」などの課題がありました。
POINT課題のポイント
- レンズへの塵埃の付着を防止したい
- 運搬トレイを効率的に洗浄したい
レンズへのホコリの付着を「トレークリーナー」で解決
レンズの大敵であるホコリ。特に撮影に良く使われるズームレンズは、凹凸2枚以上のレンズ間隔によって焦点距離を変化させる仕組みのため、微細なホコリも拡大されて写り込み大きな品質不良につながります。
また電子部品などが組み込まれる望遠レンズでは、レンズ鏡筒内部が「光の反射を抑えた特殊な黒」に塗装されており、わずかなホコリの侵入も許されません。
例えクリーンルームであっても、品質不良を防ぐためには、各工程での運搬トレイの洗浄が重要になります。
そこで採用されているのが、「トレークリーナー」です。
トレークリーナ(別作)は、運搬トレイ専用の洗浄装置。装置内で除電・除塵・集塵を行い、運搬トレイへのホコリの付着を確実に防ぎます。
大量のトレイを一括洗浄できる大型のトレークリーナーから、組み立て工程と連動しやすい小型のトレイ洗浄機まで、用途にあわせた別作対応が可能です。
(別作のご相談は、弊社営業部までお問い合わせください)。
また外注からトレイを受け入れる際は、「静電気除去発電ガン」が最適です。
「静電気除去発電ガン〈G-9〉」は、コンプレッサーエアーだけで除電ができるハンディタイプのイオナイザー。イオン化エアーでトレイに付着した塵埃を除電しながら吹き飛ばし、効率的に洗浄することができます。
運搬トレイの効率的な洗浄で、現場の生産性向上におこたえします。
POINT解決のポイント
- レンズへの塵埃の付着を防止し、品質向上が実現
- 大量のトレイの洗浄作業が効率化
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