【課題解決】ストッカーに溜まった静電気の除去で作業効率が向上
射出成形機で製造されたプラスチック製品を溜める「ストッカー」。射出成形後のプラスチックは微量な静電気を帯びていますが、数百個から数千個といった製品を溜めるストッカーでは、大きな帯電となってさまざまな問題を引き起こします。
この記事では樹脂成形工場における、ストッカーのお困りごとをご紹介します。
射出成形機のストッカーの課題
従来、射出成形機で製造された電子部品などの小型の成形品は、シューターからストッカーへ落下し、自動的に溜まっていきます。
ストッカーがロット数まで溜まると、作業者が次の工程に搬送するのですが、ストッカーを持つ時に「バチッ!」と大きな電撃が発生し、作業に支障をきたしていました。
帯電した成形品は周辺のホコリを吸着したり、ストッカーから飛び出すことも… 飛び出した製品は、不良品混入防止のため戻すことができません。
そのためいかにストッカーに溜まった帯電をなくし、作業をスムーズに行うかが課題となっていました。
POINT課題のポイント
- ストッカー搬送時の電撃をなくし、作業効率を上げたい
- ホコリの吸着やストッカーからの飛び出しをなくしたい
ストッカーの帯電を「静電気除去ファン」で解決
帯電の原因は、金型と樹脂が擦れあうことで発生する「摩擦帯電」にあります。ひとつひとつの帯電は微量でも、ストッカー内に数百個から数千個もの製品が溜まることで、大きな帯電となって作業者に放電されます。
また同じ極性(プラスやマイナス)の静電気が蓄積することで、部品同士の反発も発生。さまざまなトラブルを引き起こします。
そこで採用されているのが「静電気除去ファン」です。
静電気除去ファン〈F-6RST/F-120R/F-120S/CF-300/L-90〉は、ファン型のイオナイザー。ストッカーの斜め上方に設置し、落下する成形品に向けてイオン化されたエアを送風することで、溜まった静電気を除去します。
現場では「電撃による恐怖心がなくなった!」「夜、ストッカーが静電気で青白く光る現象がなくなった!」のような声も。
ストッカーに溜まった静電気の除去で、現場の作業効率向上におこたえします。
POINT解決のポイント
- ストッカー搬送時の電撃を防止
- ホコリの吸着やストッカーからの飛び出しを防止
- 作業効率が向上
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