【課題解決】セル生産におけるセル台の効率のよい工程設計が実現

課題解決

生産変動に柔軟に対応するため生まれた「セル生産方式」。屋台方式と呼ばれ、ひとりまたは少数のチームで組み立てから完成・検査を行なう生産方式で、電子機器や光学機器などのアッセンブリには欠かせません。

この記事ではセル生産台における、効率的な静電気対策品の配置についてご紹介します。

セル生産工程における静電気除去装置の課題

セル生産工程における静電気除去装置の課題

多品種少量生産に最適なセル生産方式。最近では消費者ニーズの多様化によって、さまざまな製品の組み立てを請け負うアッセンブリ専門工場なども増えています。

セル生産では少しでも作業効率を上げるため、部品や工具・装置を効率よく配置する必要があります。しかしセル台の限られたスペースで「静電気除去装置」が邪魔になってしまうことがありました。製品の受け渡しを行なう工程では、静電気除去装置が邪魔になりスムーズな工程が設計できないことも…

また静電気除去装置のファンが直接体にあたり、目の乾燥や冬場の寒さなどで作業者が勝手にスイッチ切ってしまうなど、別の問題が起こることもありました。

生産には直接関係のない静電気除去装置ですが、フィルム剥離やはんだ等、作業時の静電気対策を考慮するとセル台の上に配置する必要があります。

そのため、いかにセル台の作業スペースを確保しつつ、静電気対策品を配置しするかが課題となっていました。

POINT課題のポイント

  • セル台の限られたスペースで、静電気除去装置が邪魔になり困っている
  • 静電気除去装置を配置しつつ、効率のよい工程を設計したい

セル台の作業スペースの確保を「静電気除去ファン」で解決

セル台の作業スペースの確保を「静電気除去ファン」で解決

セル生産方式は「いかに省スペースで効率よく作業が行なえるか」が基本です。
作業手順を標準化し一日当たりの生産数量を高めるため、少人数のチーム制やベルトコンベアとの連動、座り作業から立ち作業への変化など、形を変えて進化しています。

ここではセル台のスペースの課題を解決する「静電気除去ファン/イオンパーツクリーナー」をご紹介します。

  • 静電気除去ファン

「静電気除去ミニファン〈F-6RCL〉」は、クリップ式のファン型静電気除去装置です。
500gの小型・軽量ボディで、セル台のパイプに直接取り付けが可能。部品棚や作業エリアにイオン化エアーをブローすることで、部品の静電破壊を防止することができます。
また作業者の手元にブローするため、目の乾燥や冬場の寒さも心配ありません。

  • 静電気除去3ファン

「静電気除去3ファン〈L-90〉」は、設置型のファン型静電気除去装置です。
低風量の3連ファンで、作業空間を丸ごとイオンで除電することができます。

  • イオンパーツクリーナ

「イオンパーツクリーナー〈IPC-A4IPC-V4〉」は、独自のゲル捕集方式により除電と除塵が同時にできる電気除去装置です。
コンパクトな据え置き型でセル台の横に置くことができるため、これまでクリーンベンチまで移動し行なっていた除塵作業を、セル台で一貫して行うことができます。
「イオンパーツクリーナー縦型IPC-V4〉」は、足元に設置できる円筒状のイオンパーツクリーナーで、さらに思い通りのセル生産工程をつくることが可能です。
いずれもイオンバランスに優れた圧電高周波AC電源を使用しており、独自設計のイオン生成コントロールで、長時間の稼働でもイオンバランスが崩れません。
高圧配線を内蔵しており軽量コンパクトなので、セル台への設置や組み換えもラクに行うことができます。

セル台の効率のよい工程設計で、現場の生産性向上におこたえします。

POINT解決のポイント

  • セル台の狭いスペースでも、静電気除去装置が邪魔にならない
  • 静電気除去装置を配置しつつ、効率のよい工程が設計できる

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