【課題解決】リサイクル時の家電の解体をエアツールで効率化
2001年の家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の施行に伴い、大きく進んだ家電のリサイクル技術。リサイクル工場では、使用済み家電の解体・回収を通して、金属やプラスチックなどの再資源化が行われていますが、そこではさまざまな解体工具が使われています。
この記事ではリサイクル工場における、家電解体に関するお困りごとをご紹介します。
リサイクル工場における家電解体の課題
一般家庭から出された、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電ゴミは、リサイクル工場で解体された後、分別回収され再資源化されていきます。
従来解体工程は手作業ラインで行われており、家電本体やモーターやコンプレッサーから、鉄・非鉄金属・プラスチックなどが作業者によって手解体されています。
しかし手解体は、固着したねじの取り外しや、こびりついたラベル・シーリング剥がし、部材カットなど手間がかかる作業が多く、効率よく解体することができません。
特に電動工具などのツールは大きなバッテリーがあり深い場所に入りにくく、充電にも時間がかかるため、スピードを優先する家電の解体には不向き。洗濯機などの解体では、ドラム槽の底にねじがあることも多く、通常の工具では作業に時間がかかっていました。
家電の解体は重量物を扱う重労働。そのため少しでも効率よく解体することができる「手解体工具」が求められていました。
POINT課題のポイント
- 家電を効率よく解体・分別しリサイクルしたい
家電の解体を「エアーツール」で効率化
一般的な家電は「解体しやすさ」を考えて設計されていないため、穴の奥深くにねじがあったり、狭い箇所に部品が取り付けられていたりと解体が大変です。
また洗濯機やエアコン室外機などの家電は、さびが発生しているものも多く、ねじが固着してしまっていることも多くあります。
そこで採用されている手解体工具が「エアーツール」です。エアーツールは電動ツールにくらべ軽量かつコンパクトで取り回しに優れ、家電の解体作業に最適です。
リサイクル工場の解体現場で選ばれている「エアーツール」についてご紹介します。
〈ベッセルのエアツール〉
エアードライバー | ねじを効率的に緩めることができる、エアー式のドライバー。内蔵ハンマーによる打撃で、固着したネジでも一気にはずすことが可能です。 オイルエクストラシリーズは、オイルを循環させているため焼き付けに強く、ねじをはずした瞬間にオイルの抵抗でドライバーの回転が止まるため、すぐに次の作業に移ることができます。 |
ロングビット | エアードライバー用の取り付けビット。エアコンや洗濯機など、奥深いところにねじがある家電の分解に便利です。ロングビットホルダーを使うと、折損によるビットの廃棄量を減らすことができます。 |
エアーニッパー | 樹脂や銅線・鉄線の切断に最適なエアー式のニッパー。基板部品のワイヤーハーネスのカットや、エアコンの冷媒パイプの切断など、重作業の疲労低減につながります。 |
カットオフツール | 切断作業で使われるエアー式のカットツール。冷蔵庫やテレビ、コピー機など、大型家電の外装の切断や部品の取り出しに最適です。 |
ツールアーム | ツールの重量負担を軽減する補助アーム。手腕のように自在に動くアームで、作業者の負担を軽減します。 |
エアースクレッパー | エアー式のスクレッパー。基板上の半導体部品や電子部品、家電に貼り付いたシール・ステッカーなどの除去を効率よく行うことができます。 |
くぎ抜きニッパー(別作) | パチンコ台など、複数のくぎを効率よく引き抜くためのエアーニッパー。専用のくぎ取り機械などにくらべ、作業性に優れます。 (くぎ抜きニッパー別作品は、弊社営業部へお問い合わせください) |
軽量・コンパクトなエアーツールで、リサイクル作業の効率化におこたえします。
POINT解決のポイント
- 家電の効率のよい解体・分別が実現
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