【課題解決】パッド印刷の静電気による印刷不良を防止
シリコンパッドをスタンプのように押し付けて印刷を行うパッド印刷。平面だけでなく曲面への印刷も可能で、産業部品をはじめさまざまな業界の印刷に使用されています。
この記事では樹脂成形工場における、パッド印刷工程でのお困りごとをご紹介します。
パッド印刷の静電気による課題
ロゴの印刷や印字など、樹脂部品の印刷に使わるパッド印刷ですが、部品のデザイン性の向上に伴い、わずかな印刷不良でも不良品になるなど、印刷にも高い品質が求められています。そこで課題となっているのが、静電気による印刷不良の発生です。
従来パッド印刷では、作業者が樹脂部品を治具にセットし、パッド印刷機で印刷を行います。その際、樹脂部品の帯電によってインクがにじんだり、定着不良や異物混入が発生することがありました。
現場ではいかに静電気を防止し、印刷エラーや印刷不良の修正作業をなくすかが課題となっていました。
POINT課題のポイント
- 静電気によるパッド印刷の印刷不良で困っている
- 印刷エラーや印刷不良の修正作業をなくし、歩留まりを上げたい
パッド印刷の印刷不良を「イオナイザー」で解決
ストッカーに保管された印刷前の樹脂部品は、時間の経過や移動のたびに帯電。またパッド印刷機のシリコンパッドも、印刷するたびに剥離帯電が起こり静電気が溜まっています。そのためパッド印刷やシルク印刷では、印刷前のワークの除電が、高品質印刷のカギとなります。
そこで採用されているのが「イオナイザー」です。
小型バータイプのイオナイザー「ACパルス・クリーンバー〈C-40〉」・静電気除去イオンバー〈SL-30〉や、ノズルタイプのイオナイザー「静電気除去ピンポイントノズル〈N-3〉」・「静電気除去スーパースリムノズル〈N-1〉」 を使い、印刷前の樹脂部品をスポット除電することで、静電気による印刷不良を防止することができます。
シリコンパッドに直接エアーをあてるとインク面が乾いてしまうため、樹脂部品に向けて除電するのがポイント。ワーク側の除電だけでも、パッド側の除電に効果があります。
また樹脂部品を治具にセットする前に「イオンパーツクリーナー」を使って除電除塵することも効果的です。
パッド印刷の静電気除去で、現場の生産性向上におこたえします。
POINT解決のポイント
- パッド印刷の静電気除去で、印刷不良を防止
- 印刷エラーや印刷不良がなくなり、生産性向上が実現
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