【課題解決】ユニット化工法のドリルネジのネジ打ちを効率化

課題解決

戸建て住宅など、建築現場で多く用いられている軽量鉄骨住宅のユニット化工法。ユニット化工法は、あらかじめ工場で製造した鉄骨枠組ユニットを現場で組み立てる建築工法です。全工程の8〜9割を工場で製造するため、一般的な工法とくらべ品質のバラツキが少ないことがメリットです。
この記事では、鉄骨の接合に欠かせないドリルネジの使い分けと、作業効率をより高めるおすすめのビット/エアードライバーをご紹介します。

ユニット化工法のネジ打ちの課題

安定した品質が特徴の軽量鉄骨住宅のユニット化工法ですが、その反面、鉄骨の接合で用いるドリルネジのネジ打ち不良によって、建築の強度に影響が出てしまうことがあります。

従来ドリルネジのネジ打ちは、建て方大工がインパクトドライバーなどの動力工具を使って行います。しかし現場では「コンパネと鉄板が、しっかりと接合できない」「鉄骨接合のドリルネジが、斜めに打ち込まれてしまう」「ネジ頭をフラットに収めたい」などの問題がありました。
ドリルネジが斜めになったまま入ってしまうと、接合面が浮いてしまい、十分な強度を得ることができません。またネジの打ち直しで作業効が大きく下がってしまうことも… 現場では、いかに正確にネジ打ちをするかが課題となっていました。

POINT課題のポイント

  • ネジ打ち不良によって、建築の強度低下が発生
  • ネジの打ち直しで、作業効率が低下

ドリルネジの正しい使い分け

ドリルネジが斜めに打ち込まれてしまう理由の多くは、穴あけ時の芯ぶれにあります。
ネジの十字穴とドライバービットのはめ合いがあまいと、穴あけ時に芯ぶれが発生し、最初のかかりが傾くとそのまま斜めにねじが入ってしまいます。
安価な海外製のドリルネジは十字穴の精度のバラツキが大きいものが多く、注意が必要です。
また正確なネジ打ちには、ドリルネジの正しい使い分けも重要です。

木材と鉄板が接合できない場合

コンパネや硬質ボードなどの木材と鉄板の接合には、リーマ付きドリルネジが最適です。
刃先に付いた2枚の羽で木材に穴をあけながらタップを立て、先端が鉄板に達すると羽が飛ぶことで、木材と鉄を確実に接合することができます。
ドリルネジとくらべ木材の切粉の詰まりがなくなるため、正確なネジ打ちが可能です。
またネジ首下に施されたフレキ部分で木材を座ぐりするため、ネジ頭をきれいに収めることができます。

ネジ頭をフラットに収めたい場合

ネジ頭をフラットに収めるには、シンワッシャータイプのドリルネジが有効です。
ネジ頭の突き出しが少ないので、金属系サイディングでの断熱サンドイッチパネルの取り付けや、アルミサッシのC型鋼への打ち込みにも最適です。

ユニット化工法の建築現場におすすめの工具

ユニット化工法の建築現場で使われている、ビット/エアードライバーをご紹介します。

〈ビット〉

パワー刃先〈A14PB43P〉
ネジの十字穴にしっかりフィットするように設計されたビット。芯ぶれ精度に優れているので、ドリルネジを真っ直ぐに打ち込む事ができ、鉄骨の接合に最適です。
シンワッシヤータイプのドリルネジにもフィットするので、打ち込み中のネジの倒れを防止することができます。

〈エアードライバー〉

オイルエクストラ〈GT-P5XDGT-P6LXDGT-P60XD
インパクトドライバーの打撃構造にオイルユニットを搭載し、打撃音を抑えたエア式のドライバー。軽量・コンパクトで回転数が早いため、建築現場での作業効率アップにつながります。
階段や扉の取り付けに用いられる木ネジや、サッシ用タッピンネジなど、幅広い内装作業に最適です。

〈金物の取り付け〉

筋かい用 カドギワビット〈KDB-SQ3
首振りショートソケットビット〈WSA
ユニバーサルソケットアダプター〈A20USQ3

アンカーボルトやホールダウン金物などの耐震金物の取り付けに最適な、首振りタイプのビット/ソケット。ビットやソケットが傾くことで、動力工具が干渉せず効率的なネジ打ちが可能です。

使いやすさと強度を追求したビット/エアードライバーで、建築現場の作業効率向上におこたえします。

POINT解決のポイント

  • 正確なネジ打ちで、建築の強度低下を防止
  • ネジの打ち直しがなくなり、作業効率が向上

 

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