【課題解決】軽量・コンパクトな手持ち工具でバリトリを効率化

課題解決

近年金属加工の自動化が進むなか、課題となっているのが後工程のバリトリです。
フライス加工やプレス加工では、金属素材の粘りや加工条件などによってバリが発生。バリは加工不良や品質不良につながるため、後工程のバリトリによって処理されます。
この記事では金属加工業界における、バリトリのお困りごとをご紹介します。

後工程でのバリトリの課題

従来フライス加工やプレス加工後のバリトリは、作業者によって後工程で行われています。フライス加工の場合、加工されたワークは仕掛品として金属トレイに移され、後工程で研磨ベルトなどを使いバリが除去されていました。
しかし後工程でのバリトリは、ワークを出し入れする工程が多くなるため効率が悪く、バリトリ作業自体にも時間がかるため、現場では「フライス加工後、すぐにバリトリを行ないたい」「機械加工の工程を工夫し、その場で仕上げたい」などの声が上がっていたのです。
NCプログラムでバリトリの工程を組んだり、協働ロボットとグラインダーによるバリトリの自動化例もありますが、多品種少量生産の現場では現実的ではありません。

POINT課題のポイント

  • 加工後すぐにバリトリを行いたい
  • 高効率のツールを使って、作業時間を短縮したい

加工後のバリトリを「エアーマイクログラインダー」「ミニベベラー」で解決

フライス加工などの切削加工では、刃物が素材に切り込む際に周囲の金属組織が押し出され、引きちぎられることで「切削バリ」が発生。切削条件によって、一次バリとその先端が分離した二次バリが発生しますが、切削バリの根元はともに薄いため、砥石を押し当てることで簡単にバリトリが行なえます。

そこで採用されているのが「エアーマイクログラインダー」です。
「エアーマイクログラインダー〈GT-MG25-12CF・ヘッドカップHC-80〉」は、先端にミニ砥石を装着した重量は約300gの軽量・コンパクトなグラインダー。フライス盤の横にエアーダスターと共に設置し、フライス加工後すぐにバリトリを行なうことで、作業効率がアップします。
フライス盤の加工時間が長い場合でも、加工と同時に前のワークのバリトリを行うことができるため、作業にムダがありません。

またプレス加工で発生する「せん断バリ」には、「ミニベベラー〈SP-7252F・ベベラー用カッター252-C1.5252-R1.5〉」が最適です。
プレス加工では金属組織がパンチによって押し出される際に、一部がダイやパンチの隙間に流れ込み「せん断バリ」が発生。せん断バリは根元が太く砥石では除去が難しいため、カッターでの切削が有効です。
バリトリと同時に面取りを行うため、メッキや塗装など後工程の品質向上にも効果があります。

軽量・コンパクトな手持ち工具で、現場の生産性向上におこたえします。

POINT解決のポイント

  • 加工後すぐにバリトリができる
  • 軽量・コンパクトな手持ち工具で、作業性が向上

 

関連商品

このサイトの運営者

株式会社ベッセル

激動の世界情勢・経済状況の中、私たちベッセルにできることは何でしょう?それは「独創的で高品質な商品をお客様に届ける」こと。私たちベッセルは、日本の製造業を「こたえる かなえる」で支えます。公式サイト:https://www.vessel.co.jp/

課題解決に関するご意見・ご相談はこちら

お問い合わせフォーム

本記事についてのお問い合わせは、下記のフォームからご連絡ください。

課題解決事例は課題解決のための皆様の「気付き」となればと考えています。更なる改善案などがございましたら是非とも共有させていただきたいと存じます。
掲載に関しては都度、ご確認の上追加掲載させていただきます。