【課題解決】ツールアームによる作業補助で正確なタップ加工が実現
近年、自動化が進む板金工場。NC機械による効率化も進んでいますが、少量生産や一品物の加工など自動化するほどでもない工程や、従来の工作機械では対応できない大きなワークでは、まだまだ手持ち工具による加工が一般的です。
この記事では板金工場における、大きなワークのねじ切りのお困りごとをご紹介します。
大きな広いワークにおけるタップ加工の課題
装置筐体や治具に使われる「大きな鉄板」や「広いパネル」などのねじ切りには、電動ドライバー型のタップ機が使われます。
タッピングマシンやボール盤などの工作機械では、ワークを大きく動かす必要があり、加工位置にタップが届かないこともあるため、加工には自由に動かせる手持ち工具が適しています。
しかし手持ちのタップ機は「広い面で、安定した姿勢を保てない」「タップ機を垂直に立てるのが難しい」「電源コードに引っ張られて傾いてしまう」などの問題がありました。
1カ所でも斜めにタップを切ってしまうと不良品に… ワークが大きいため取り返しがつきません。
そのため現場では、従来の手持ちのタップ機を使い、いかに正確に安定した加工をするかが課題となっていました。
POINT課題のポイント
- 大きな広いワークで、正確なタップ加工をしたい
- 従来のタップ機を使ったまま、作業性をよくしたい
タップ機の作業性を「ツールアーム」で解決
比較的安価なタップ機は、小さなワークでは取り回しが良く便利に使うことができますが、大きなワークになるほど、手が届きにくくなりバランスが崩れるなど、加工不良の原因となることがあります。
またワークが大きくなるほど穴の数も多くなり、加工ミスの緊張感から、作業効率が落ちることもありました。
そこで採用されているのが「ツールアーム」です。
手腕のように自在に動くツールアームで、垂直・水平を保ちながらタップ作業を補助。スプリングやツールバランサーによって保持された「アーム」によって、タップ機を垂直にまっすぐ降ろすことができ、タップの穴位置・加工精度が向上します。
またタップ後の「反力」を吸収し、手首への負担を軽減。これまでのタップ機を使いながら、作業手順を変えずにタップ作業を改善することができます。
〈タップ加工におすすめのツールアーム〉
・垂直アーム〈VAB-5〉
・ハンドフリーアーム〈HFB-300-1〉
(左右に動くスライドレールと組み合わせることで、長尺のワークにも対応可能)
各種ホルダーによって、ドリルや電動ドライバーの取り付けにも対応。穴あけ・ねじ締めから、リベット、グラインダー、バリトリまで、さまざまな加工に対応することができます。
(別作のご相談は、弊社営業部へお問い合わせください)
作業者をサポートする補助ツールで、現場の作業効率向上におこたえします。
POINT解決のポイント
- ツールアームで、正確なタップ加工が実現
- 従来のタップ機を使ったまま、タップ作業が改善
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