【課題解決】経験の浅い作業者でも精度の高い金型研磨が実現
摩耗した金型の補修に欠かせない再研磨作業。再研磨は、NC機械では自動化ができない職人技で、まだまだ手作業による仕上げが一般的です。
自動車エンジン部品の鋳造で使われるアルミ金型にも、研磨による仕上げが行われていますが、なかでもシリンダーブロック用金型の「ポート研磨」は、エンジンの吸気と排気効率を左右する重要な工程で、その研磨には高い精度が求められています。
この記事では、シリンダーブロックの金型における研磨作業のお困りごとをご紹介します。
熟練作業者による金型研磨の課題
金型の肉盛後のポート研磨は、軸付き砥石を装着したグラインダーを使って手作業で行われます。ポートに対してグラインダーを垂直に動かしながら、砥石を押し当てる必要があり、限られた熟練作業者でしか研磨できず、生産性が上がらない課題がありました。
現場では熟練作業者の退職も増えており、人材育成も上手くいきません…
深刻な人手不足が続くなか、いかに生産性を上げるかが課題となっていました。
POINT課題のポイント
- 熟練作業者でしかポート研磨ができない
- 熟練作業者の退職で、生産性が上がらない
金型研磨の課題を「ハンドフリーアーム」で解決
自動車部品をはじめ、半導体製造装置向けや、医療機器向けでは、今まで以上に精密な金型が求められています。しかし現場では、少子高齢化のため技術継承が進まず、仕上げ工程の標準化が急務となっています。
作業の標準化は、工程の見直しだけなく、作業をサポートする補助器具の導入も重要です。そこで採用されているのが「ハンドフリーアーム」です。
ハンドフリーアーム〈HFB-300-1〉は、作業の補助に使われるツールアーム。手腕のように自在に動くアームに、ストレートタイプのダイグラインダー〈SP-6211GA〉を装着することで、垂直・水平を保ちながら研磨作業を補助することができます。
グラインダーを垂直に固定できるため、砥石の押し付け荷重だけに集中でき、経験の浅い作業者でも、精度の高いポート研磨が可能です。
安定した姿勢で作業者ごとの精度のバラつきもなくなり、足腰や手首への負担も軽減できます。
金型研磨の作業の補助で、現場の生産性向上におこたえします。
POINT解決のポイント
- 経験の浅い作業者でも、精度の高いポート研磨ができる
- 研磨作業の標準化で生産性が向上
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