このドライバーは、商品名を「ボールグリップドライバー」と言います。
この商品名をお伝えしてもあまりピンとこられないかもしれませんが、このドライバーをお見せすると、「あー知ってる、知ってる」とおっしゃる方は多いと思います。
このドライバーこそ、弊社のベストセラードライバーなんです。
1984年の発売以来、現在も売れ行きNo.1商品として、ホームセンターや通販サイトで販売されています。
1916年、創業者田口儀之助により、ドライバーの生産を主業務とした「合名会社田口鉄工所」が誕生。1933年に商標として「VESSEL」を登録して以来、90年近くに渡りこの「VESSEL」の名でドライバーなどの作業工具を製造・販売してきました。
ベッセルは、主に製造を担当する「株式会社ベッセル工業」「株式会社ベッセル福知山」「株式会社ベッセル島根」と、
それら工場で製造された製品を販売する販売会社「株式会社ベッセル」があります。
そのほかにも国内ではエアーツールを製造する「ベッセル技研工業株式会社」やベッセル製品の流通を担う
「株式会社ベッセル流通センター」があります。
また株式会社ベッセルの子会社として、主にセーバーソーブレードを製造する
「福知山興業株式会社」があります。
国外は製造拠点としてタイに「Vessel (Thailand) Co., Ltd」、販売拠点としてアメリカに
「Vessel Tools USA.,Inc」、フランスに「Vessel Europe S.A.R.L」、中国に
「珠海威賽尔威威工具有限公司公司 (Vessel China)」の3つの各地域の販売拠点があります。
また変わったところでは歴史あるカレーを店舗で提供したり、レトルトカレーを販売する「株式会社ベクトル」があります。
1949年に工業標準化が施行されて、皆さまにもおなじみの「JIS(日本工業規格)」が誕生しました。
工具では法施行直後に「モンキーレンチ」が第一号として制定されましたが、それから遅れること約2年、「ドライバー」のJIS規格が制定されました。
制定にはねじ業界の意見も反映されましたが、当時5社しかなかったドライバーメーカーのトップだったベッセルの社内規格がほぼ、日本の基準としてJISに採用されました。
最近一般的にも普及しだした電動ドライバー。その先端の工具を「ビット」といいます。
このビット、今では当たり前にみる、両側に刃先がある「両頭ビット」というスタイルは、ベッセルが世界で初めて世に送り出したもので、意匠登録もされています。
このようなドライバーやビットを「ファスニングツール」と呼び、ベッセルでは現在でもそのファスニングツールを主な商品として販売していますが、作業環境をトータルでサポートするという考えから、「エアーツール(エアーニッパー・エアードライバー・エアーレンチ)」「電動ドライバー」「静電気除去装置」など、作業や作業環境に関わる商品群を多数手掛けています。
今や全国的に有名になった、大阪の「混ぜカレー」。そんなカレーを提供する「せんば自由軒」は、ベッセルのグループ会社「株式会社ベクトル」が運営しています。
また京都・福知山と和歌山・橋本にあるホームセンター「グリーンホームセンター」は、販売会社である「株式会社ベッセル」が運営しています。
また同じく株式会社ベッセルの中には、受付の発券システムである「QMATIC」などを取り扱う「Qシステム部」があります。
ベッセルグループは、時代の変化とともに全国各地に多くのグループ会社を設立してきました。
グループ各社はそれぞれの役割を果たし、ベッセルグループの拡大に貢献してきました。
今日ではドライバーのみならず、エアーツールやソケット・ビットなどのあらゆる製品を生産しています。
その勢いは日本にとどまらず、タイやヨーロッパ、中国に拠点を持ち、世界中へ製品を送り出しています。