ベッセルの歴史
ベッセルは、1916年に日本初のドライバー量産メーカーとして誕生しました。鉄工所の多くが鋤や鍬といった農具を作る中で、産業に向けての《ドライバー》に絞った専業量産体制を整えて市場に製品を打ち出しました。
創業期
国産初ドライバーとベッセルブランド
オリジナルの国産ドライバーを作り上げたベッセル。1933年には、英語で大きな船を意味する「VESSEL」が品質を保証するブランドマークとして製品につけられました。
成長期
組立現場を支えたエアードライバーとビット
1950年代、高度経済成長に突入。需要の伸びを見込んで1954年に本格的にエアーツール用ビットの生産を開始、4年後にはベッセルブランドのインパクトドライバーを発売、組立現場を支えました。
拡充期
ドライバーと名がつくものはすべてベッセルにある
1967年から生産を開始したエアーインパクトレンチを含めドライバー、ビット、エアーツールの3本柱を確立。ファスニングツールのリーディングメーカーに向けての地歩を築きました。
変革期
幅広い産業分野へのチャレンジ
1973年の第一次オイルショックでの経験を踏まえ「ドライバー一筋」から好不況に左右されない経営を目指して新しい分野への商品開発が加速。銀行や病院などでの順番待ちシステム「Qシステム」を発表しました。
VESSEL Mark of Quality
ドライバー一本で何千、何万のネジを相手にしなければならない…もの作りにかける厳しい姿勢と確かな品質はイズムとなって脈々と流れています。そして現在、このベッセルイズムは防犯事業や静電気除去装置などのまったく新しい分野にも受け継がれています。
沿革
1916年 | 田口儀之助 田口鉄工所を創立 |
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1933年 | VESSELの商標を登録 |
1948年 | 日本捻廻株式会社(現 株式会社ベッセル工業)設立 |
1950年 | プラスドライバーの製造を開始する |
1962年 | ベッセル工具株式会社(現 株式会社ベッセル)設立 田口輝雄 代表取締役社長就任 |
1965年 | 東京営業所(現 東京支店) 開設 |
1966年 | 名古屋営業所 開設 |
1968年 | 福岡出張所(現 福岡営業所) 開設 札幌出張所 開設 |
1969年 | 協同興産株式会社を設立(現 株式会社ベッセル流通センター) |
1970年 | 広島出張所 開設 |
1972年 | 仙台出張所 開設 |
1974年 | 株式会社ベッセルに社名を変更 |
1980年 | グリーンHC福知山店オープン |
1982年 | グリーンHC橋本店オープン 設立20周年を迎える |
1987年 | スウェーデンQマティック社と販売提携 |
1992年 | 設立30周年を迎える |
1996年 | 田口順一 代表取締役社長就任 |
2005年 | フランス連絡事務所 開設 |
2009年 | Qシステム部 新社屋完成 |
2010年 | 株式会社ベッセル流通センター 増改築 VESSEL EUROPE SARL 設立 |
2016年 | 創業100周年を迎える VESSEL TOOLS USA 設立 VESSEL CHINA 設立 |
2019年 | 北関東出張所(現 北関東営業所) 開設 |
2020年 | エス・ピー・エアー株式会社の商標、特許を含む販売権を譲り受け |
2020年 | エス・ピー・エアー製品の製造販売を開始 |
2021年 | 福知山興業株式会社をベッセルグループへ吸収 |
2023年 | 田口雄一 代表取締役社長就任 |